Agility Robotics — 安全柵なしで人の隣で働くDigit 5。判断を機械側の制御に移す
米Agility Roboticsが9月15日、ヒューマノイド「Digit 5」を発表した。安全柵なしで人と同じ空間で働くことを前提にした最初の機種である。AIと複数のセンサーで周囲の人を検知し、避ける、止まる、しゃがむのいずれかを選ぶ。次の動作は光と音で知らせ、人が近づきすぎた場合は本体の制御とは別系統の安全制御が作動する。可搬重量は約23kgで前機種比4割増、荷役の高さは約1.7mから約2.2mに伸びた。90分の稼働ごとに充電は9分で済み、1日20時間超の稼働を見込む。グリッパーは作業別に交換できる。
前機種のDigit 4は主にトートの搬送に使われ、GXO、Schaeffler、Amazon、トヨタのカナダ法人などで65,000時間を超えて稼働した。Digit 5はパレットの荷降ろし、機械への供給、部品の取り集め、出荷前の検品まで用途を広げる。最高経営責任者のPeggy Johnson氏は「3年間Digit 4を顧客の現場で動かして得た要求に、そのまま合わせて作った」と述べた。5月時点の受注残は3億ドル超である。ただし米証券取引委員会への届出によれば、その大半は1社から3年で1,000台の契約で、実現には条件が付く。2025年の売上高は178万ドル、営業損失は1億4,020万ドルで、監査法人は継続企業の前提に疑義を付した。同社は特別買収目的会社(SPAC)と合併し、企業価値25億ドルでの上場を準備している。提供開始は2027年前半、一般販売は同年末の予定である。
出典 GeekWire / 2026.09.15