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Warehouse Tech Weekly
VOL. 22 2026.09.27

世界の物流施設テック 週次ニュース

Global Warehouse & Logistics Tech Digest

対象期間 2026年9月21日〜9月27日 Written by Tomo Miyata

ロボットもパーツも安くなっている。今週は、それらを束ねるソフトウェアの比重の高まりを示す五本を選んだ。

独Transporeonが8月、運送管理ソフトにAIエージェント「Trimble Arc Agent」を組み込んだ。2022年に米Trimble傘下に入った運送管理ソフトの大手で、運賃調達や車両位置の把握などを担うが、実行前には必ず人の確認を挟む。Trimble側の統括者は「AIが役立つのは、商品と人とデータを理解しているときだけだ」と述べる。

施設の外でも、システムをつないで調整する動きがある。英IESYSのAndrei Iacobiță氏は、物流施設の出入口渋滞について論考を寄せた。原因は積み込み場所の空きなど別の場所にあることが多く、車両情報を管理ソフトと共有すれば渋滞を防ぐ側に回れると指摘する。

ロボットを製造する側の投資も続く。Amazonは9月、インディアナ州に新製造拠点の建設を発表した。投資額は1億ドル超、300人の雇用を見込み、物流施設向けロボットのパーツを製造する。同社はすでに100万台超のロボットを世界300か所以上の施設に配備してきた。

価格を下げる動きも進む。米Feather Roboticsは3万ドルのモジュール型ロボットを開発者向けに販売し、売上高は100万ドルを超えた。ロボットの数も増え、国際ロボット連盟(IFR)によれば2025年の世界の産業用ロボットは前年比9%増の500万台に達し、中国が新規導入の59%を占める一方、日本は前年比19%減で世界3位に後退した。

ロボットもパーツも、これから更に安くなる。差がつくのは、メーカーの違うマテハン機器と人の作業を一つのソフトが指示できるか、そしてAIの判断と人の確認をどこで線引きするかである。TransporeonやIESYSの動きは、この線引きが施設の内と外を問わず問われていることを示す。GROUNDのGWESは、この線引きを製品の中核に据えている。人手不足の日本の物流施設では、この精度が生産性の差になると私は考えている。

GROUND Inc. — Founder & CEO 宮田 啓友

今週のニュース

Five stories
01 Lead story
青い照明の管制室に並ぶ監視コンソール
Trimble Arc Agentは、実行前に人の確認を求める仕組みを備える。Photo: Unsplash

物流OSエージェンティックAIドイツ/米国

Transporeon — 運送業務にAIエージェントを組み込み、実行前の確認は人に残す

独Transporeonが8月、運送管理ソフトにAIエージェント「Trimble Arc Agent」を組み込んだ。2022年に米Trimble傘下に入った運送管理ソフトの大手で、運賃調達や車両位置の把握、運送会社への確認などを担うが、実行前には必ず人の確認を求め、判断の根拠も示す。統括するBernhard Schmaldienst氏は「AIが役立つのは、商品と人とデータを理解しているときだけだ」と述べる。新機能の大半はすでに提供が始まっている。

出典 Logistics Business / 2026.09.24

自動化機器が並ぶ大規模な物流施設の内部
Photo: Unsplash
02

施設内オペレーションオーケストレーション英国

IESYS — 物流施設の出入口渋滞、原因は施設内部にあると指摘

英IESYSのAndrei Iacobiță氏が、物流施設の出入口にできる車両渋滞について論考を寄せた。原因は積み込み場所の空きや施設内の処理速度など、出入口以外にあることが多いと指摘する。ナンバープレート認識カメラの情報を管理ソフトと共有すれば、出入口の管理システムは通過記録係から、渋滞を未然に防ぐ調整役に変わるという。

出典 Logistics Business / 2026.09.25

産業用ロボットが並ぶ工場の生産ライン
Photo: Unsplash
03

大手自動化投資製造拠点米国

Amazon — インディアナ州に1億ドル超の新製造拠点、ロボットパーツを供給

Amazonが9月、インディアナ州グリーンウッドに新製造拠点の建設を発表した。投資額は1億ドル超、300人の雇用を見込み、開設は2028年を予定する。ここで製造するパーツは北米のAmazonの物流施設とロボットネットワークに供給される。同社はすでに100万台超のロボットを製造し、世界300か所以上の施設に配備してきた。

出典 The Robot Report / 2026.09.25

黒い背景の前に立つ白いヒューマノイドロボット
Photo: Unsplash
04

市場統計産業用ロボットドイツ

IFR — 世界の産業用ロボット、稼働台数500万台に到達

国際ロボット連盟(IFR、本部ドイツ・フランクフルト)が、2025年の世界の産業用ロボットが前年比9%増の500万台に達したと公表した。IFR会長のJane Heffner氏は「500万台という水準は7年前の2倍を上回る」と述べる。中国が新規導入の59%を占め、日本は前年比19%減で世界順位を2位から3位に下げた。

出典 The Robot Report / 2026.09.24

回路基板上で光るAIチップ
Photo: Unsplash
05

Physical AIモジュール型ロボット米国

Feather Robotics — 3万ドルのモジュール型ロボットを開発者向けに提供

米新興企業Feather Roboticsが、3万ドルのモジュール型ロボットを開発者向けに販売している。TeslaやFigureと異なりハードウェアのみを提供し、AIモデルはNVIDIA、Skildなど複数から選べる。共同創業者のHoa Mai氏は「Teslaのロボットを買って自分で開発を始めることはできない」と述べる。売上高は既に100万ドルを超え、価格は競合の中国Unitree製の約半額である。

出典 TechCrunch / 2026.09.24

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