Logistics Reply — 在庫管理から自動化設備まで、AIがまとめて作業を指示している回答者は1%、自律判断は2.5%
イタリアのReplyグループに属し、施設の在庫と出荷を管理するソフトを手がけるLogistics Replyは10月9日、物流施設でのAI活用調査の結果を発表した。対象は、小売、食品・飲料、製造、3PL、自動車などの物流・サプライチェーン責任者だ。回答者数は発表に示されていない。AIを検討中の回答者が27.9%、1〜2工程で試行中の回答者が19.2%で、合わせて約半数が検討・試行の段階にある。AIを使っていない回答者は23.1%、施設の業務の大半にAIを組み込んでいる回答者は10.6%だった。
AIの現在の用途として、レポートやダッシュボードの作成を挙げた回答者は31.3%だった。運用上の判断を自律的に下していると答えた回答者は2.5%だった。在庫不足、人手不足、設備故障などの混乱が起きたときの対応も尋ねている。「AIが問題を知らせ、人が手作業で調整する」という回答は47.5%、「AIが次の対応を提案し、人が最終判断をする」という回答も47.5%だった。「AIがシステムをまたいで対応を自動で調整する」という回答は3.8%だった。AIの提案を実行前に確認する回答者は82.4%、確認せずに動かせるほど信頼している回答者は5%だった。
AIが数個のシステムと連携して作業を調整しているという回答は58%、単一のアプリケーション内にとどまるという回答は35%だった。WMS(施設の在庫と出荷を管理するソフト)、基幹業務のERP、輸配送管理のTMS、労務、自動化設備をまとめて指示しているという回答は1%だった。今後求める機能の上位は、最適な作業の提案(23%)と、複数のシステムをまたいだ作業の指示(22%)だった。AI活用の障害として挙がったのは、上位から予算(25%)、データの質(22.1%)だった。同社のプリセールス・ソリューションコンサルティング担当ディレクター、Michelle Jones氏は、AIの役割を、情報の提示から、提案、調整、作業の指示へと広げることが次の課題だと話す。
出典 American Journal of Transportation(Logistics Reply発表) / 2026.10.09