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導入事例:可視化ツール『Intelligent EYE』

物流施設の可視化により、
作業効率向上と建設的な改善提案が出てくる環境構築を実現

トラスコ中山株式会社 様

機械工具卸売商社として、プロツール(工場用副資材)の卸売業および自社ブランドTRUSCOの企画・開発を行うトラスコ中山株式会社様は、物流DXのリーディングカンパニーとしてさまざまな物流改革を推進しています。
トラスコ中山株式会社様とGROUNDは、2018年7月〜2019年2月にかけて、GROUNDが自社開発したAI物流ソフトウェアを用いた「物流センター 在庫・リソース配置支援ソフトウェアの共同実証」に取り組みました。
その後、トラスコ中山株式会社様最大の在庫数を誇る物流拠点「プラネット埼玉 物流センター」(以下、プラネット埼玉)にAI物流ソフトウェアの可視化ツール『Intelligent EYE (インテリジェントアイ)』が導入され、活用されています。
今回、可視化ツール『Intelligent EYE』採用の理由や導入効果などについて、プラネット埼玉構築プロジェクトリーダーを務められたトラスコ中山株式会社 物流改革部 ロジプラットフォーム開発室 室長の橋口 慎太郎氏にお話を伺いました。

※:現在、可視化ツール『Intelligent EYE』は、物流施設統合管理・最適化システム『GWES』の「施設の可視化・分析」モジュールへと統合されています。

<『Intelligent EYE』導入概要>

導入企業 トラスコ中山株式会社 様
業種 機械工具卸売商社
導入ソリューション 可視化ツール『Intelligent EYE』
導入時期 2020年7月
導入場所 プラネット埼玉 物流センター(埼玉県幸手市)

<『Intelligent EYE』導入前と導入後の比較>

  • 導入前

    • ・在庫ヒット率向上に伴い、在庫アイテムが膨大となりオペレーションが複雑化していた。
    • ・根拠に乏しい人員配置やタイムマネジメントなどで、非効率な部分があった。
    • ・作業者の能力や業務実態を正確に把握できず、適切な教育・指導ができない。
    • ・属人的な経験則な部分があり、有効な改善策に結びつかない情報が多かった。
  • 導入後

    • ・在庫管理と作業オペレーションのスマート化を実現
    • ・作業進捗をはじめさまざまな情報やデータの見える化により、業務の生産性が向上
    • ・データに基づいた建設的な改善提案や指導が可能に
    • ・プロフェッショナルな知見をもつパートナーを迎えて、物流改革に挑む

<お話を伺ったお客様>

トラスコ中山株式会社 物流改革部 ロジプラットフォーム開発室 兼 プラネット愛知準備室 室長 橋口 慎太郎 氏

トラスコ中山株式会社

物流改革部 ロジプラットフォーム開発室 兼 プラネット愛知準備室 室長

橋口 慎太郎 氏

2017年、営業部門から物流企画課に異動。2018年10月に稼働したプラネット埼玉の立ち上げに参画し、さまざまな自動化設備導入に携わる。現在は、同社の新たな戦略である次世代物流プラットフォームの実現と、2025年4月までに稼働を予定している新物流センター「プラネット愛知」構築のご責任者として事業を推進されていらっしゃいます。

在庫アイテム数の増加とテクノロジーの採用により、物流オペレーションがますます高度かつ複雑に

在庫アイテム数の増加とテクノロジーの採用により、物流オペレーションがますます高度かつ複雑に

―― 御社の事業と可視化ツール『Intelligent EYE』導入以前に抱えていた課題を教えてください。

橋口氏:当社は、製造業のお客様が使うプロツールをメーカーから仕入れ、機械工具商やネット通販企業、ホームセンターなどへ販売しています。近年では、大手Eコマース(以下、EC)の売上が急拡大しています。
これまで、「物流を制する者が、商流を制す」「即納こそ最大のサービス」という全社の方針に沿って、物流の強化と、在庫の拡充に努めてきました。ここプラネット埼玉にある在庫は、現在約44万アイテム(2020年12月末時点)に達し、2023年までに50万アイテム、2030年までには全社的に100万アイテムに増やす能力目標を立てています。

私たちは、多くの物流事業で指標とされる「在庫回転率」は重視しておらず、お客様が欲しいと思った時に在庫からすぐに提供できる指標の「在庫ヒット率」を重視しています。現在、この在庫ヒット率は90%以上に達しており、今後もこの数字をさらに引き上げ、いかにスピーディに納品できるかということをKPIの一つとしているのです。

しかし、このように「在庫ヒット率」を重視し、在庫アイテム数を増やすということは、同時に物流オペレーションがより高度かつ複雑になっていくということでもあります。例えば、配送工程一つとっても、荷姿、手段、配送先によって30パターン以上にもなりますし、商品在庫のスペースを増やすために保管効率も緻密に考える必要があります。また、自動化・省人化につながるテクノロジーを導入すれば、人というリソースに加えて管理・監督することも重要になってきます。
これは想像に難くないと思うのですが、こういった変数が多い複雑なことを人が考え、データを取りまとめ、PDCAを回すことはほぼ不可能です。当社でも、物流は高度化・複雑化するけれど、人の経験やノウハウに基づく部分的な対応にとどまっていました。

経験やノウハウに頼らない、物流施設の可視化へ

経験やノウハウに頼らない、物流施設の可視化へ

―― 可視化ツール『Intelligent EYE』導入の背景や理由を教えてください。

橋口氏:プラネット埼玉は、従来の物流から脱却し、自社物流を最大限自動化・高度化させる方針の下に新設されました。そのため、さまざまな自動化・省人化テクノロジーを導入しているのですが、その効果を最大限に発揮するためには、物流施設内の状況をさまざまな指標で正確に把握している必要があります。正確に把握した上で初めて、いつ、どこに、何をどれだけ保管して、どれくらいの人やテクノロジーを投入するかというような的確な判断ができるのです。ここは当社の物流改革において、もっとも難しく、重要な課題の一つでした。

2018年10月にプラネット埼玉をオープンしたのですが、それ以前に、「物流センター 在庫・リソース配置支援ソフトウェアの共同実証」にGROUND社と共に取り組み、同社が自社開発したAI物流ソフトウェアを当社の物流現場で活用したのです。その際、物流施設における業務ナレッジやさまざまなデータをAI物流ソフトウェアに蓄積・統合し、入出庫量の予測、人をはじめとするリソース配分の最適化や在庫保管効率のシミュレーションなどを行いました。

それまでベテランの従業員が、経験則に基づいてオペレーションをハンドリングしてきましたが、根拠に乏しかったり、有効な改善策に結びつかないこともありました。この共同実証の結果を踏まえ、熟練スタッフの経験やノウハウに基づいた情報だけではなく、物流施設内の状況をさまざまな指標で正確に把握する有効データが改めて必要だと気付いたのです。

そこで、まずは、どこが各工程においてボトルネックになっているか、作業の進捗率はどうなっているのか、など誰が見ても共通認識となるような物流施設内情報の「見える化」に着手することが重要だと考え、AI物流ソフトウェアのモジュール、可視化ツール『Intelligent EYE』を導入しました。

作業効率が2割アップし、データに基づく建設的な改善提案が出てくる

作業効率が2割アップし、データに基づく建設的な改善提案が出てくる

―― 可視化ツール『Intelligent EYE』を導入して良かった点や、成果を教えてください。

橋口氏:まずは時間ごとの作業量や進捗率などを可視化できるようになったことです。従来は、作業が午後や夜間に偏ってしまうことが多く、その辺のコントロールができていませんでした。ですが、『Intelligent EYE』を導入してからは、作業進捗を把握し、いつ、どこに、何人を配置すれば、何時までに作業が完了するか予測ができるようになったのです。作業をコントロールできるようになり、導入以前と比べて作業効率向上を図ることができています。

※:現在、可視化ツール『Intelligent EYE』は、物流施設統合管理・最適化システム『GWES』の「施設の可視化・分析」モジュールへと統合されています。