各種設備・WMS・ERPなどの外部システムからデータを収集・正規化する、GWESのデータパイプラインの中核モジュールです。リアルタイムデータ連携、バッチ処理、エラー検知・自動復旧を統合的に管理し、GWES全体のデータ基盤を支えます。
DCが収集したデータを共通マスタ・統一フォーマットに変換し、モジュール間でのデータ共有基盤を提供します。拠点横断での統一的な分析・比較を可能にする情報の標準化エンジンです。
各モジュールの処理パイプラインを管理し、計算・集計・分析エンジンとして機能します。スケジューリング・リトライ・負荷分散を統制し、安定した処理基盤を提供します。
AI作業量予測モジュール — GROUND Warehouse Execution System
ベテラン担当者の勘と経験に依存した予測。担当者の異動・退職で予測精度が大幅に低下し、過剰人員や人手不足が頻発する。
予測が外れることによる残業代の増加、急な派遣増員コスト、または余剰人員による無駄な人件費が発生。年間で数百万〜数千万円の損失に。
セール・季節変動・曜日特性などの物量波動に対し、前日や当日まで正確な作業量が把握できず、適切な要員配置ができない。
作業量の波動が大きく、要員計画に課題を持つ物流センター。作業者30名以上が導入目安。セール・季節変動への対応に苦慮している現場。
残業・急な増員・余剰人員の回避により、人件費の最適化を図りたい企業。特に派遣・パート比率の高い物流現場に効果大。
複数センターを統括管理する物流統括部門。拠点ごとの予測を一元管理し、要員の融通やコスト配分を最適化したい組織。
属人的な業務をデータドリブンに転換したい企業。AI活用による物流DXの第一歩として、効果が見えやすいWFは最適。
| 連携モジュール | 連携内容 | 活用シーン |
|---|---|---|
| SC(Staff Calculator) | 予測作業量を基に必要人員数を算出 | 翌日〜1週間先の要員計画策定 |
| RA(Resource Allocator) | 予測結果に基づく最適な要員配置 | 当日のシフト・配置最適化 |
| DO(Delivery Optimizer) | 出荷量予測を配送計画に反映 | 配車台数・ルートの事前最適化 |
| PA(Progress Analyzer) | 予測vs実績の進捗比較 | 当日のリアルタイム進捗モニタリング |
Prophetは時系列データを以下の4つの成分に分解し、それぞれを独立にモデリングすることで、複雑な物量パターンを高精度に捉えます。
中長期的な増加・減少傾向。事業成長や市場変化に伴う物量の基調変化を捉える。
1年単位の季節パターン。年末年始、お中元・お歳暮、決算期など年間の定期的な物量変動。
曜日ごとの繰り返しパターン。月曜は多い、水曜は少ないなど、曜日特性を自動学習。
セール、祝日、キャンペーン等の特別イベントが物量に与える影響を個別に推定。
| パラメータ | 選択肢 | 説明 |
|---|---|---|
| 成長モデル | 線形 / 非線形 | トレンドの形状。安定成長なら線形、急成長・飽和なら非線形(ロジスティック) |
| 周期性モード | 加法 / 乗法 | 周期変動の振幅が一定(加法)か、トレンドに比例して変化(乗法)か |
| トレンド柔軟性 | 強 / 中 / 弱 | トレンド変化への追従度。急変に対応するか安定性を重視するか |
| 周期性の強さ | 強 / 弱 | 周期パターンをどの程度重視するか。データの周期性が明確なら強 |
休業日や欠損データがあっても予測精度が大きく低下しません。物流現場で頻発する「データの歯抜け」に強い設計です。
事業拡大や取引先変更による物量トレンドの変化を自動検知。変化点(チェンジポイント)を柔軟に捉えてモデルを調整します。
システム障害や災害等による一時的な異常値が、長期予測に悪影響を与えないよう自動的に処理。安定した予測を維持します。
ブラックボックスではなく、トレンド・周期性・イベント効果の寄与を可視化。「なぜこの予測になったか」を担当者が理解できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入規模 | 200名 / 20チーム体制 |
| 導入効果 | 年間800万円の人件費削減 |
| 主な成果 | 属人的な予測から脱却し、データに基づく要員計画を実現。余剰人員・急な増員を大幅に削減。 |
| 活用モジュール | WF + SC(要員計画) |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入規模 | 全国44拠点 |
| 予測精度 | 90%以上(全拠点平均) |
| PoC精度 | 荷姿バラのMAPE 7.5〜7.8%(非常に高精度) |
| 主な成果 | 全国拠点の作業量予測を一元管理。統括部門の意思決定スピードが大幅向上。 |
| 活用モジュール | WF + SC + RA(全モジュール連携) |
高精度予測により適正人員を配置。想定外の残業を大幅に削減。特にセール期・繁忙期に効果大。
1週間先まで必要人員を予測。計画的な人員手配により、割増料金の派遣依頼を削減。
「念のため多めに配置」を解消。必要最小限の人員で運営し、無駄な人件費を削減。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 残業代削減 | 約300万円/年 | 残業時間20%削減として試算 |
| 派遣割増回避 | 約200万円/年 | 急な増員依頼を月2回削減 |
| 余剰人員削減 | 約300万円/年 | 1日あたり平均2名の余剰解消 |
| 合計削減効果 | 約800万円/年 | 事例A社実績(200名/20チーム体制)ベース |
| フェーズ | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| Week 1-2 | 2週間 | データ連携設計・環境構築・データ品質確認 |
| Week 3-6 | 4週間 | モデル構築・24パターンチューニング・精度最適化 |
| Week 7-8 | 2週間 | 精度検証・ROI試算・報告書作成・本導入提案 |
Progress Analyzer — 倉庫向け作業進捗可視化・分析システム
PAは、GWES(GROUND Warehouse Execution System)プラットフォーム上で動作する倉庫向け作業進捗可視化・分析モジュールです。WMS(倉庫管理システム)から取得した作業量データと目標KPIを組み合わせ、入荷・格納・ピッキング・出荷の各工程のリアルタイム進捗を一元的に監視します。従来、定時の進捗報告や現場巡回に頼っていた進捗管理を、データドリブンに変革することが目的です。
定時の進捗報告に依存し、異常検知が遅れる。問題が発覚した時点では既に手遅れで、対応が後手に回る。
出荷便ごとの締め時間に対する進捗が見えず、間に合わないリスクを事前に把握できない。結果的に遅延・誤出荷が発生。
各工程の負荷バランスが見えず、リソース再配分の判断が現場リーダーの勘と経験に依存している。
検知時間を1時間→即時に短縮。全工程の進捗を一元監視
出荷便ごとの締め時間遵守率を可視化し改善を促進
3軸比較で乖離を自動検出し、要員再配置の判断を支援
| 条件 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| 作業者50名以上 | 人数が多いほど進捗把握が困難になり、可視化の価値が高まる | 必須 |
| 複数工程 | 入荷・格納・ピッキング・出荷など工程間の依存関係がある | 必須 |
| 締め時間制約あり | 出荷便別に厳密な締め時間があり、遵守率が重要なKPI | 必須 |
| GLOW(WMS)利用中 | 実績データの自動連携が可能。API連携で他WMSも対応可 | 推奨 |
| 複数フロア・エリア | 物理的に離れたエリアがあり、巡回での進捗把握が困難 | 推奨 |
PAは6つのカテゴリ、31画面で構成されます。以降のタブで主要画面を詳しく紹介します。
| カテゴリ | 画面数 | 主要画面 |
|---|---|---|
| 進捗サマリ | 5画面 | 全体進捗、全体進捗2、フロア別、荷主別、エリア別ダッシュボード |
| 進捗詳細 | 5画面 | 進捗詳細、便別完了、進捗モニタ、スループットモニタ |
| 作業計画 | 2画面 | 要員シミュレーション、作業予測情報メンテナンス |
| 作業予測 | 4画面 | 予測モデル作成、予測マスタ、予測結果確認・照会 |
| 作業予実分析 | 2画面 | 時間別・日別作業実績サマリ |
| マスタ・管理 | 13画面 | 目標KPI、作業者マスタ、カレンダ、オートプレイ等 |
PAの運用は大きく4つのフェーズで構成されます。事前にKPIとマスターを設定し、始業時に当日の計画を確認、日中はリアルタイムで進捗を監視し遅延を即座に検知、終業後は予実を分析して翌日以降の改善に繋げます。
以下はPA業務フローの全体像です。WMSからのデータ取得、PAでの進捗可視化、現場での改善アクションの3レイヤーで示しています。
| # | カテゴリ | 画面名 | 主な用途 | 利用フェーズ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 進捗サマリ | 全体進捗ダッシュボード | 4工程の進捗率を円グラフで一覧表示 | 日中 |
| 2 | 進捗サマリ | フロア別進捗ダッシュボード | フロアごとの進捗・要員状況を比較 | 日中 |
| 3 | 進捗サマリ | 荷主別進捗ダッシュボード | 荷主の切り口で進捗を監視 | 日中 |
| 4 | 進捗サマリ | エリア別進捗ダッシュボード | 物理エリアごとの進捗を監視 | 日中 |
| 5 | 進捗詳細 | 計画一覧ダッシュボード | 週間の作業計画と実績を棒グラフで表示 | 始業時 |
| 6 | 進捗詳細 | 進捗詳細ダッシュボード | KPI4つ+折れ線グラフ+棒グラフで詳細分析 | 日中 |
| 7 | 進捗詳細 | 便別完了ダッシュボード | 出荷便ごとの締め時間と進捗を色付きバーで表示 | 日中 |
| 8 | 進捗詳細 | 進捗モニタ(指示済) | エリアチャートで指示・作業中・完了を時系列表示 | 日中 |
| 9 | 進捗詳細 | 作業者別現在スループットモニタ | 作業者個人のスループットをリアルタイム監視 | 日中 |
| 10 | 作業計画 | 要員シミュレーション | 計画/予測/実績/締めの4線グラフで要員試算 | 始業時 |
| 11 | 作業計画 | 作業予測情報メンテナンス | 作業量の予測情報を管理・更新 | 事前設定 |
| 12 | 作業予実分析 | 時間別作業実績サマリ | 1時間単位で計画人時・実績を比較 | 終業後 |
| 13 | 作業予実分析 | 日別作業実績サマリ | 日単位で各工程の予実を比較(最大2週間) | 終業後 |
進捗サマリは、倉庫全体の作業進捗をリアルタイムで俯瞰するためのダッシュボード群です。全体・フロア別・荷主別・エリア別の4つの切り口で、入荷・格納・ピッキング・出荷の各工程を円グラフで可視化します。
進捗サマリで異常を検知した後、詳細な分析を行うための画面群です。KPIカード、折れ線グラフ(計画・実績・予測の3線比較)、便別進捗、スループットモニタなど、多角的な分析ができます。
PAの作業計画・予測機能は、過去の実績データをもとに将来の作業量を予測し、適切な要員配置をシミュレーションする機能です。「今日の進捗」だけでなく「明日以降の備え」を支援します。
過去の作業実績データをもとに、将来の作業量を統計的に予測する機能群です。予測モデルの作成から結果確認まで、一連のワークフローをサポートします。
過去実績をもとに予測モデルを構築。曜日・季節性・イベント等のパターンを学習し、将来の作業量を予測します。
予測に使用するパラメータ(学習期間、除外日、重み付け等)を設定・管理する画面です。
予測計算のバッチ処理結果を確認。計算の成功/失敗状態とエラー内容を確認できます。
予測値と実績値を並べて表示し、予測精度を検証する画面です。モデル改善のPDCAに活用します。
終業後の実績分析に使用する画面群です。計画と実績の乖離を時間単位・日単位で分析し、翌日以降のオペレーション改善に繋げます。PDCAサイクルの「Check」を担う重要な機能です。
Workload Analyzer — 倉庫向け作業実績可視化・分析システム
WAは、GWES(GROUND Warehouse Execution System)プラットフォーム上で動作する倉庫向け作業実績可視化・分析モジュールです。当日を含む過去の作業実績を、時間帯別・作業者別・工程別・日別といった多角的な切り口で分析し、倉庫オペレーションの生産性改善と意思決定を支援します。PA(Progress Analyzer)が「リアルタイム進捗監視」に特化するのに対し、WAは「実績データの蓄積と分析」に特化しています。
WAはPA・RAモジュールと密接に連携します。WAで把握した生産性トレンドやコスト構造をRAの配置計画やPAの目標KPIにフィードバックし、継続的な改善サイクルを実現します。
日報レベルの粗い集計しかなく、時間帯・作業者・工程の粒度で分析できない。改善のヒントが埋もれたまま。
作業者間・時間帯間の生産性差が見えず、改善ポイントが特定できない。ベテランと新人の差も定量化できていない。
作業人時と出荷量の関係が可視化されず、コスト削減の根拠が出せない。人件費が適正かの判断材料がない。
日別・週別・月別のトレンドが把握できず、季節変動や改善効果の測定ができない。中長期の計画に活用できない。
時間帯別・作業者別・工程別の多軸分析でボトルネックを特定
手動Excel集計の週報作成を自動ダッシュボードに置き換え
作業人時と単価の可視化で、コスト構造の改善ポイントを特定
作業者スキルを定量評価し、体系的な育成計画を実現
| 条件 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| 作業者30名以上 | 人数が多いほど作業者間の生産性差が大きくなり、分析の価値が高まる | 必須 |
| 複数工程 | 入荷・格納・ピッキング・出荷など工程間の生産性比較が可能 | 必須 |
| 改善意欲あり | データに基づく改善サイクルを回す意欲があり、分析結果を現場にフィードバックする体制がある | 必須 |
| GLOW(WMS)利用中 | 実績データの自動連携が可能。API連携で他WMSも対応可 | 推奨 |
| コスト削減圧力 | 人件費の最適化やコスト構造の可視化が経営課題となっている | 推奨 |
| 人材育成の必要性 | 作業者のスキル差が大きく、体系的な育成・多能工化が求められている | 推奨 |
WAは9つのカテゴリ、29画面で構成されます。以降のタブで主要画面を詳しく紹介します。
| カテゴリ | 画面数 | 主要画面 |
|---|---|---|
| 工程別作業分析 | 4画面 | 日別スループットモニタ、時間別スループットモニタ、作業実績モニタ(時間毎)、日別作業残モニタ |
| 作業者別作業分析 | 4画面 | 作業者別スループットモニタ、作業実績モニタ(個人別)、作業実績マップ |
| 業務量分析 | 4画面 | 作業量予測実績照会、要員実績モニタ、時間別・日別作業実績サマリ |
| 作業コスト分析 | 2画面 | 日別作業コストモニタ、日別作業コスト単価モニタ |
| 作業者別スキル分析 | 5画面 | スキルマスタ、作業者スキルマスタ、スキル星取表、スキル履歴、スキル保持者遷移 |
| サマリレポート | 2画面 | センターサマリダッシュボード、センター別作業実績一覧 |
| 目標KPIメンテナンス | 2画面 | 作業者別目標マスタ、場所別作業別管理マスタ |
| マスタメンテナンス | 3画面 | 表示順マスタ、作業者マスタ、シフト作業マスタ |
| 管理 | 3画面 | センター切替、表示設定、汎用検索 |
WAの運用は大きく4つのフェーズで構成されます。事前にマスターとKPIを設定し、日々の作業実績を自動収集、蓄積されたデータを多角的に分析し、分析結果を改善アクションにつなげます。
以下はWA業務フローの全体像です。WMSからのデータ取得、WAでの実績分析、現場での改善アクションの3レイヤーで示しています。
| # | カテゴリ | 画面名 | 主な用途 | 利用フェーズ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 工程別作業分析 | 日別スループットモニタ | 工程別のスループットを日別推移で表示 | 分析 |
| 2 | 工程別作業分析 | 時間別スループットモニタ | 工程別のスループットを時間帯別に表示 | 分析 |
| 3 | 工程別作業分析 | 作業実績モニタ(作業別時間毎) | 工程ごとの作業実績を時間帯別に棒グラフで表示 | 分析 |
| 4 | 工程別作業分析 | 日別作業残モニタ | 日別の作業残量を監視し、未完了タスクを可視化 | 分析 |
| 5 | 作業者別作業分析 | 作業者別スループットモニタ | 作業者個人の生産性(件/時)を比較表示 | 分析 |
| 6 | 作業者別作業分析 | 作業実績モニタ(個人別) | 作業者ごとの作業実績を詳細に表示 | 分析 |
| 7 | 作業者別作業分析 | 作業実績モニタ(個人別時間毎) | 作業者の時間帯別パフォーマンスを分析 | 分析 |
| 8 | 作業者別作業分析 | 作業実績マップ | 作業者の作業分布をマップ形式で可視化 | 分析 |
| 9 | 業務量分析 | 作業量予測実績照会 | 予測した作業量と実績を照会・比較 | 分析 |
| 10 | 業務量分析 | 要員実績モニタ | 要員の実績配置を時間帯別に確認 | 分析 |
| 11 | 業務量分析 | 時間別作業実績サマリ | 1時間単位で計画人時・実績を比較 | 分析 |
| 12 | 業務量分析 | 日別作業実績サマリ | 日単位で各工程の予実を比較 | 分析 |
| 13 | 作業コスト分析 | 日別作業コストモニタ | 日別のコスト推移と内訳を分析 | 分析 |
| 14 | 作業コスト分析 | 日別作業コスト単価モニタ | 1件あたりのコスト単価を日別に分析 | 分析 |
| 15 | 作業者別スキル分析 | スキルマスタメンテナンス | スキル項目の定義・管理 | 設定 |
| 16 | 作業者別スキル分析 | 作業者スキルマスタメンテナンス | 作業者ごとのスキル情報を登録・更新 | 設定 |
| 17 | 作業者別スキル分析 | 作業者スキル星取表 | 作業者のスキル保有状況を一覧で確認 | 改善 |
| 18 | 作業者別スキル分析 | 作業者スキル履歴 | スキル取得の履歴と成長を追跡 | 改善 |
| 19 | 作業者別スキル分析 | スキル保持者遷移 | スキル保持者数の時系列推移を把握 | 改善 |
| 20 | サマリレポート | センターサマリダッシュボード | 複数センターの実績を横断的に比較 | 分析 |
| 21 | サマリレポート | センター別作業実績一覧 | センター別の作業実績を一覧表形式で確認 | 分析 |
WAの作業実績分析カテゴリは、工程別・時間帯別のスループットと作業量を多角的に分析する画面群です。「どの工程が、いつ、どれだけの処理を行ったか」を定量的に把握し、ボトルネック工程の特定や人員配置の見直しに活用します。
訴求ポイント: 「14時台に処理件数が急落しているのは、休憩と荷受けが重なっているため。シフトを30分ずらすことで解消できる可能性がある」— このような具体的な改善提案につながるデータを示せます。
WAの生産性分析カテゴリは、作業者個人にフォーカスした分析画面群です。作業者ごとのスループット比較、個人別の作業実績詳細、時間帯別のパフォーマンス変動、さらに作業者のスキルを定量管理する機能を提供します。生産性の底上げと人材育成を支援する、WAの中核的なカテゴリです。
訴求ポイント: 「特定の作業者がピッキングのみに従事している」「ベテランが3工程を横断して対応している」等、多能工化の実態を定量的に示すことができます。
WAのスキル分析機能は、作業者のスキル保有状況を定量的に管理し、計画的な人材育成を支援します。「誰が何をできるか」を一覧で把握し、多能工化の推進状況を追跡します。
業務量分析カテゴリは、作業量の予測と実績の照合、要員配置の実績分析、時間別・日別の作業実績サマリなど、倉庫オペレーション全体のマクロな視点での分析を提供します。
訴求ポイント: 「日別サマリを週次レビューの報告材料に使える。Excel集計なしで、画面を開くだけで先週の実績が一目瞭然」— 管理者の日常業務の効率化を訴求できます。
WAのコスト分析カテゴリは、作業実績に単価情報を掛け合わせ、コスト構造を可視化する画面群です。「1件あたりいくらかかっているか」「どの工程のコスト効率が悪いか」を定量的に示し、人件費の最適化を支援します。
複数の倉庫拠点(センター)を運営する企業向けに、拠点横断での実績比較を提供する画面群です。
訴求ポイント: 複数拠点を持つ企業にとって「全拠点を同じ基準で比較できる」ことは強力な訴求ポイントです。拠点ごとに異なるExcelフォーマットで報告していた状態から、統一フォーマットでの自動集計に移行できます。
Inventory Analyzer — 倉庫向け在庫可視化・分析システム
IAは、GWES(GROUND Warehouse Execution System)プラットフォーム上で動作する倉庫向け在庫可視化・分析モジュールです。庫内在庫の状態を在庫量・出庫ABC・滞留・回転率分析の複数切り口で多角的に分析し、在庫配置の最適化判断を支援します。従来、Excelで手作業集計していた在庫分析を、リアルタイムかつ視覚的に実現することが目的です。
IAはSO(Slotting Optimizer)モジュールと密接に連携します。IAが「在庫状態の可視化・分析」を担うのに対し、SOは「分析結果に基づく在庫配置の最適化」を担います。IAで特定した非効率な配置をSOで改善する — この循環がGWESの強みです。
出荷頻度の高い商品が遠いロケーションに配置され、ピッキング動線が長くなっている。配置見直しの判断材料がなく、非効率が放置される。
長期間出荷のない商品がゴールデンゾーン(取りやすい棚位置)を占有。本来そこに置くべき高回転商品が遠い場所に追いやられている。
商品別の回転率が把握できず、補充タイミングや配置変更の判断が遅れる。過剰在庫・欠品のリスクが高まる。
Excelでの集計に数時間〜数日かかり、リアルタイム性がない。分析頻度が月次程度に留まり、変化への対応が遅い。
ABC分析に基づく在庫再配置でピッキング動線を大幅短縮
手動Excel集計をリアルタイムダッシュボードに置き換え
分析結果をSlotting Optimizerに連携し、配置最適化を実行
| 条件 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| SKU数1,000以上 | 取扱商品数が多いほど在庫管理の複雑性が増し、分析ツールの価値が高まる | 必須 |
| 固定ロケーション運用 | 商品ごとに定位置(固定棚)を割り当てており、配置の最適化余地がある | 必須 |
| 出荷頻度にばらつき | ABC分析が有効な商品構成。A品:少数だが出荷頻度高、C品:多数だが出荷頻度低 | 必須 |
| GLOW(WMS)利用中 | 在庫データ・出荷実績の自動連携が可能。API連携で他WMSも対応可 | 推奨 |
| 配置見直しの余地あり | 現在の配置が長期間変更されておらず、出荷パターンの変化に追従していない | 推奨 |
IAは5つのカテゴリ、23画面で構成されます。以降のタブで主要画面を詳しく紹介します。
| カテゴリ | 画面数 | 主要画面 |
|---|---|---|
| 在庫量分析 | 3画面 | 在庫ツリーマップ、在庫推移(容積)、在庫推移(数量) |
| 出庫ABC分析 | 6画面 | ABCパレート、ヒートマップ、ツリーマップ、在庫配置マトリクス |
| 滞留商品分析 | 3画面 | 商品別滞留在庫、滞留ヒートマップ、在庫推移(滞留日数) |
| 在庫回転率 | 1画面 | 商品別在庫回転率モニタ |
| マスタ・管理 | 10画面 | 表示順マスタメンテナンス、センター切替、表示設定、汎用検索、アドオン等 |
IAによる在庫分析は4つのステップで構成されます。まず在庫量の全体像を把握し、次にABC分析で出荷頻度に基づく分類を行い、滞留分析で改善対象を特定、最後にSOと連携して配置最適化を実行します。
| 分析切り口 | 目的 | 主要画面 | 可視化手法 |
|---|---|---|---|
| 在庫量 | 在庫の偏在・推移を把握 | 在庫ツリーマップ、在庫推移 | ツリーマップ、折れ線グラフ |
| 出庫ABC | 出荷頻度による分類・配置評価 | ABCパレート、ヒートマップ、マトリクス | パレート図、ヒートマップ、マトリクス |
| 滞留 | 長期滞留商品の特定・対策 | 滞留在庫一覧、滞留ヒートマップ | 一覧表、ヒートマップ |
| 回転率 | 商品別の在庫効率を評価 | 在庫回転率モニタ | モニタ一覧 |
在庫量分析は、IAによる在庫分析の第一歩です。倉庫内の在庫がどのカテゴリにどれだけ存在するかを視覚的に把握し、在庫の偏在や推移を確認します。
出庫ABC分析は、IAの中核機能です。出荷頻度に基づいて商品をA(高頻度)・B(中頻度)・C(低頻度)にランク分けし、現在のロケーション配置が出荷効率の観点から適正かどうかを多角的に評価します。
滞留商品分析は、長期間出荷のない「眠っている在庫」を特定し、保管スペースの有効活用を促進する機能です。ゴールデンゾーンに滞留在庫が占有している場合、高回転商品の配置を圧迫し、全体のピッキング効率を低下させます。
在庫回転率は、一定期間内に在庫がどれだけ入れ替わったかを示す指標です。回転率が高いほど在庫効率が良く、低いほど在庫が滞留していることを意味します。
Slotting Optimizer — 在庫配置最適化モジュール
SOは、GWES(GROUND Warehouse Execution System)プラットフォーム上で動作する在庫配置最適化モジュールです。数理最適化(組合せ最適化+グラフ理論)を活用し、入庫ロケーション指示・ロケーション移動・補充指示を最適化することで、ピッキング動線の短縮と作業効率の向上を実現します。
物流センターでは、出荷頻度の高い商品が遠いロケーションに配置されていたり、補充タイミングが不適切で欠品が発生したりする課題が日常的に発生しています。SOはこれらの課題をデータドリブンに解決し、「どの商品を」「どのロケーションに」「いつ移動するか」を最適に指示します。
売れ筋商品が倉庫の奥に配置され、ピッキング動線が長距離化。作業者の歩行距離が増加し、生産性が低下しています。
ピックロケの在庫切れに気づくのが遅れ、ピッキング作業が中断。欠品によるピッキング待ちが出荷遅延の原因になっています。
在庫の再配置はベテランの経験と勘に依存。季節変動やトレンド変化への対応が遅れ、最適化の機会を逃しています。
ピッキング動線の短縮による作業効率改善(40名体制での実績値)
SO+RO導入による年間コスト削減効果(パート人件費換算)
初期投資の回収期間。導入3年目から純粋な利益貢献
| 条件 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| 多品種SKU(1,000以上) | SKU数が多いほど最適配置の効果が大きく、手作業での管理が困難になる | 必須 |
| 定期的なロケ変更が必要 | 季節商品・トレンド変動があり、在庫配置の見直しが頻繁に求められる | 必須 |
| ピック/保管ロケ分離運用 | ピッキングロケーションと保管ロケーションを分けて管理している | 必須 |
| GLOW(WMS)利用中 | 実績データの自動連携が可能。API連携で他WMSも対応可 | 推奨 |
| ピッキング動線削減ニーズ | 人件費削減・作業効率向上が経営課題として認識されている | 推奨 |
SOは6つのメニューカテゴリ、16画面で構成されます。以降のタブで主要機能を詳しく紹介します。
| メニューカテゴリ | 機能概要 | 主要画面 |
|---|---|---|
| ロケーション変更 | 在庫再配置の計算・実行・効果検証 | 在庫再配置計算開始指示、在庫再配置計算処理結果確認、再配置効果計算処理結果確認 |
| 補充準備 | 保管ロケ→ピックロケの補充を最適指示 | 補充計算開始指示、補充計算処理結果確認 |
| 入庫準備 | 最適配置を維持する入庫先指示 | 入庫ロケーション計算開始指示、入庫ロケーション計算処理結果確認 |
| 効果モニター | SKUランク x ロケランクのクロス集計 | 在庫配置マトリクス(10点満点スコア) |
| マスタ整備(SKU・ロット系) | SKUランク算出・補充点管理・マスタ整備 | SKUマスタメンテナンス、ロットマスタメンテナンス、補充点計算開始指示、補充点計算処理結果確認、出庫トレンド計算開始指示、出庫トレンド計算処理結果確認 |
| 管理 | センター切替・システム設定 | センター切替、設定 |
SOの運用は大きく4つのフェーズで構成されます。事前にマスタ設定とロケーション情報を整備し、出庫トレンドを分析してSKUランクを算出、最適化計算を実行して再配置・補充・入庫を指示、効果検証で継続的な改善サイクルを回します。
| 連携モジュール | 連携内容 | 効果 |
|---|---|---|
| RO(Routing Optimizer) | SOで最適化された配置上でROが動線を計算 | 配置最適化+動線最適化の相乗効果で最大の削減効果 |
| IA(Inventory Analyzer) | 在庫分析データをSOのトレンド分析に活用 | 在庫回転率やデッドストック情報で精度向上 |
| ME(Map Engine) | 倉庫の地図データ・ロケーション距離情報を提供 | 正確な距離計算によるロケランク算出 |
| DC(Data Connector) | WMSとの実績データ連携・指示データ連携 | 手動連携不要、リアルタイムデータ活用 |
再配置計算は、SOの中核機能です。出庫トレンド分析で算出されたSKUランクとロケーション距離ランクを突き合わせ、出荷頻度の高い商品をピッキングエリアの手前(END地点に近い場所)に、頻度の低い商品を奥に配置する最適な再配置計画を算出します。
再配置計算では、以下の制約条件を考慮しながら最適な移動先を決定します。
出庫トレンド計算の処理結果を一覧で確認できます。計算条件や処理ステータス、算出されたSKUランク分布を確認し、再配置計算への入力データとして利用します。
在庫配置マトリクスは、SKUランク(縦軸)とロケーション距離ランク(横軸)のクロス集計で、現在の在庫配置の最適度を10点満点でスコア表示する機能です。
マトリクスの対角線上(SKUランクA = ロケランクA、SKUランクB = ロケランクB...)に在庫が集中しているほど、配置が最適化されていることを意味します。
再配置効果計算は、SOとROの導入有無を組み合わせた4シナリオでコスト削減効果をシミュレーションする機能です。導入前の検討段階で投資対効果を定量的に示すことができます。
以下の4シナリオでピッキングコストを比較し、各モジュールの貢献度を明確にします。
| シナリオ | SO | RO | 想定効果 |
|---|---|---|---|
| 現状(ベースライン) | なし | なし | 現在のコスト水準 |
| RO単独導入 | なし | あり | 動線最適化のみの効果 |
| SO単独導入 | あり | なし | 配置最適化のみの効果 |
| SO + RO同時導入 | あり | あり | 最大の削減効果(相乗効果) |
補充点計算は、各商品のピッキングロケーションにおける適正在庫水準を自動算出する機能です。
SOの投資対効果を、実績データに基づいて試算します。以下は40名体制の物流センターにおけるSO+RO導入のモデルケースです。
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 作業者数 | 40名(パート中心) | ピッキング作業者 |
| 年間人件費 | 約1億3,700万円 | パート36名(時給1,100円 x 8h x 250日)+ 社員4名(管理職含む) |
| SO+RO導入による効率改善 | 9.8% | ピッキング動線短縮+配置最適化の相乗効果 |
| 年間削減額 | 約1,340万円 | パート約6名分の人件費に相当 |
| 初期投資 | 約2,700万円 | ライセンス+導入コンサルティング |
| 投資回収期間 | 約2年 | 3年目以降は純粋な利益貢献 |
工具・金物の卸売業大手である事例A社様の物流センターにSOを導入いたしました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 業種 | 工具・金物卸売業 |
| 導入拠点 | 関東物流センター |
| 導入モジュール | SO(Slotting Optimizer) |
| 年間削減効果 | 約1,600万円(SO単体の効果に加え、PA+WA+WF複合効果を含む全社的改善額) |
| 主な改善内容 | 出荷頻度に基づく在庫配置最適化、補充タイミングの適正化 |
| 投資回収期間 | 約2年 |
全国42拠点を展開する大手3PL事業者様に、GWESの複数モジュールを導入いただきました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 業種 | 3PL(サードパーティ・ロジスティクス) |
| 導入拠点 | 全国42拠点 |
| 導入モジュール | PA + WA + SO + RO |
| 作業コスト削減 | 10〜20%(拠点により異なる) |
| 主な改善内容 | 在庫配置最適化+動線最適化+進捗管理+作業量分析の統合運用 |
SOの導入をご検討いただく前に、お客様の倉庫の在庫配置状況を無償で診断するサービスを提供しています。以下のデータをご提供いただくだけで、現状の配置最適度スコアと改善シミュレーション結果をレポートとしてお渡しします。
ご提供いただくデータ
診断レポートの内容
まずは無償の「在庫配置診断サービス」で、お客様の倉庫の改善余地を可視化します。出庫実績データをお預かりするだけで、具体的な削減金額をシミュレーションいたします。
お問い合わせ・診断のお申し込みRouting Optimizer — ピッキング動線最適化モジュール
GWES Routing Optimizer(RO)は、GWES(GROUND Warehouse Execution System)のモジュールの一つであり、 巡回セールスマン問題(TSP)の応用により、マルチオーダーピック時の効率的なオーダー集約と ピッキング時の歩行ルートを計画するモジュールです。
複数オーダーを複数の担当者に最適割り当て(バッチング)し、各担当者の歩行動線を最短化(ルーティング)することで、 物流センターのピッキング作業効率を大幅に改善します。
担当者への手動割り当てでは、ピックエリアの偏りが発生し、特定担当者に負荷が集中。全体の完了時間が長期化します。
WMSのピック指示順では棚番号順になりがちで、実際のレイアウトに対して遠回りが発生。作業時間の50%以上が歩行時間というケースも。
動線改善に取り組んでも、具体的な歩行距離・時間の削減量を定量的に把握できず、投資対効果の判断が困難です。
マルチオーダーピック(トータルピッキング)を採用し、複数オーダーを同時にピッキングしている物流センター。ROの効果が最大限発揮されます。
多数のオーダーを効率的に処理したいEC物流・3PL(サードパーティ・ロジスティクス)事業者。SKU数1,000以上、1日のオーダー数100件以上が目安です。
ROの動線計算にはMap Editor(ME)で作成した地図データが必要です。ME導入済みの拠点は追加導入がスムーズに進みます。
大手3PLでは42拠点で10-20%の作業コスト低減を実現。拠点数が多いほど全体の削減額が大きくなります。
| 機能 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| バッチング | 複数ピッキング担当者への複数オーダーの最適割り当て | 組合せ最適化により負荷均等化 |
| ルーティング | 担当者ごとの最適ピックルートを作成 | TSP近似アルゴリズム、正解率99.06% |
| RO効果モニター | WMSピック指示と比較した動線改善効果を可視化 | RO適用前/適用後の日別処理時間比較(トレンドライン付き) |
| ヒートマップ | 歩行動線とピック頻度をマップ上に表示 | ボトルネック箇所の視覚的把握 |
| ラウンド分割 | 一度にピッキングできる体積でラウンドを分割 | カート容量を考慮した現実的な計画 |
| 重量物優先ピック | 積み付けしやすいよう重量物を先にピッキング | 商品破損リスクの低減 |
ROによるピッキング動線最適化は、地図データの準備からバッチング、ルーティング、効果検証まで4つのフェーズで構成されます。
| 連携モジュール | 連携内容 | 効果 |
|---|---|---|
| SO(Slotting Optimizer) | 在庫配置の最適化結果を反映したルーティング | SO/ROセットで年間約1,340万円削減(40名体制・9.8%効率化) |
| ME(Map Editor) | 倉庫レイアウト・棚配置の地図データを提供 | 正確な動線計算の基盤データ |
| WMS | オーダーデータの送受信・ピック指示連携 | 既存システムとのシームレスな統合 |
配送計画最適化モジュール — GROUND Warehouse Execution System
GWES Delivery Optimizer(DO)は、GROUND株式会社が提供する物流SaaS GWES(GROUND Warehouse Execution System)の配送計画最適化モジュールです。配送コストの削減を目的とし、配送制約条件(配送時間、積載量等)を満たしつつ、コストが低くなるよう輸送方法や車種の選択を行い、配送スケジュールを作成します。
属人化された配車計画業務の標準化と効率化を支援し、物流現場における「誰がやっても最適な配送計画を立てられる」状態を実現します。
ベテラン担当者の経験と勘に依存した配車計画。担当者不在時に最適な配送計画が立てられず、コスト増や遅延が発生します。
宅配便・路線便・チャーター便の使い分け判断が複雑で、複数運送会社のタリフ比較を人手で行うことに限界があります。
車両の積載率や配送ルートの最適化が経験則に依存し、空きスペースの無駄やルートの非効率が見過ごされています。
| 顧客タイプ | 特徴 | DOの適用ポイント |
|---|---|---|
| メーカー・卸(複合配送型) | 自社便・庸車・宅配便・路線便を組み合わせて配送 | 輸送モード自動選択による総配送コスト最小化 |
| 配車属人化企業 | 配車計画がベテラン担当者に依存 | 標準化された最適配車計画の自動作成 |
| タリフ比較ニーズ企業 | 複数運送会社と契約し、コスト最適化を図りたい | タリフ自動比較・最安キャリア選定 |
| 大規模配送企業 | 年間配送費1億円以上の規模 | 数%の最適化でも数千万円のコスト削減効果 |
DOの業務フローは、マスタ設定、オーダー取込、最適化計算、配送指示出力の4フェーズで構成されています。各フェーズにおいて、業務担当者・DOシステム・外部システム(WMS/TMS)がそれぞれの役割を果たします。
DOは、宅配便・路線便・チャーター便の3つの輸送モードから、各オーダーに対して最もコストが安い輸送方法を自動選択します。複数運送会社のタリフを横断的に比較し、制約条件を満たしつつコスト最小となる組み合わせを導出します。
個口単位の配送に適した輸送手段です。小口・少量の荷物を各運送会社(ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便等)の宅配ネットワークで配送します。
パレット・かご車単位での混載輸送です。中〜大口の荷物を路線便ネットワークで効率的に配送します。
車両貸切による配送です。大量・定期的な配送や、特定ルートでの専用運行に適しています。
DOは登録された複数運送会社のタリフ(運賃表)を自動比較し、以下の条件を加味して最安の輸送方法・キャリアを選定します。
| 比較項目 | 内容 | 考慮される制約 |
|---|---|---|
| 基本運賃 | サイズ・重量・距離に基づく基本料金 | 運送会社別タリフテーブル |
| 割増料金 | 冷凍・冷蔵、時間指定、パワーゲート等の追加料金 | 配送オプション要件 |
| エリア適合性 | 配送先エリアに対応可能な運送会社のフィルタリング | 配送エリア制限 |
| リードタイム | 出荷日から配送指定日までの所要日数 | 配送リードタイム要件 |
| 複合コスト | 宅配便・路線便・チャーター便の組み合わせ最適化 | 総配送コスト最小化 |
DOは郵政公開住所データベースに基づく住所解析を行い、配送先の正規化と距離計算を実施します。同一集荷先・同一配送日のオーダーを自動でまとめ(バッチング)、輸送効率を最大化します。
チャーター便(車両貸切便)の最適化は、DOの中核機能の一つです。配送順計算、積付計算、ルート最適化を組み合わせ、最小台数・最短距離での配送計画を自動生成します。
チャーター便の配送順は、各配送先の時間指定を満たしつつ、最短移動距離となるルートを選択します。
DOはGWES BP(Box Packing Optimizer)と連携し、3D-bin-packingによる積付計算を実施します。直方体の組み合わせにより、現実に近い積付シミュレーションを行います。
| ステップ | 処理内容 | 出力 |
|---|---|---|
| Step 1 | オーダー群に対して積付計算を実施し、必要な車両台数・車種を算出 | 車両リスト(車種・台数) |
| Step 2 | 各車両に割り当てるオーダーを最適化(近接配送先の同一車両割当) | 車両別オーダー割当表 |
| Step 3 | 各車両の配送順を時間ウィンドウ制約の下で最適化 | 車両別配送スケジュール |
| Step 4 | 全車両の走行距離・到着時間を算出し、配送計画として出力 | 配送計画書(距離・時刻・コスト) |
| 制約カテゴリ | 制約項目 | 説明 |
|---|---|---|
| 時間制約 | 配送時間指定 | 配送先ごとの希望時間帯(午前指定、午後指定等) |
| 時間制約 | 配送リードタイム | 出荷日から配送完了までの所要日数 |
| エリア制約 | 配送エリア | 運送会社・車種ごとの対応可能エリア |
| 車両制約 | 積載量・容積上限 | 車種別の最大積載重量・荷室容積 |
| 設備制約 | 配送オプション | 冷凍・冷蔵、ウィング車、パワーゲート等の特殊設備要件 |
DOの導入効果は、配送規模に応じて大きく異なりますが、以下のモデルケースで試算します。
| 試算項目 | 現状 | DO導入後 | 削減効果 |
|---|---|---|---|
| チャーター便コスト | 1.5億円/年 | 1.17億円/年 | 3,300万円削減(22%) |
| 宅配便・路線便コスト | 1.5億円/年 | 1.35億円/年 | 1,500万円削減(10%) |
| 配車計画人件費 | 900万円/年(1.5名分) | 180万円/年(0.3名分) | 720万円削減(80%) |
| 合計 | 3.09億円/年 | 2.54億円/年 | 約5,500万円/年削減 |
| 比較項目 | 実配送(現状) | DO計算結果 | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 使用ルート数 | 27ルート | 21ルート | 22%削減 |
| 積載効率 | 経験則による配分 | 3D-bin-packing最適化 | 積載率向上 |
| 計画作成時間 | 2〜3時間/日 | 30分/日(微調整のみ) | 80%削減 |
BPで算出された最適な梱包サイズ情報をDOが受け取り、積付計算に活用します。梱包から配送まで一気通貫の最適化チェーンを構成します。
WMS(倉庫管理システム)からオーダー情報を取得し、TMS(輸配送管理システム)に配送指示を連携します。
Loading Optimizer — 積載・出荷最適化モジュール
GWES Loading Optimizer(LO)は、トラックやコンテナへの積載計画を自動化し、 積載率の最大化と出荷作業の効率化を実現するモジュールです。
3D 積付アルゴリズムにより、商品サイズ・重量・荷姿を考慮した最適な積み付けパターンを自動生成。 積載率の向上、積込時間の短縮、荷崩れリスクの低減に寄与します。
出荷予定・車両条件・荷姿情報をもとに、積載順序と積載量を計画します。営業担当が実際の業務条件を伺いながら、適用イメージをご説明します。
商品サイズ・重量・積載制約を考慮し、荷崩れリスクを抑えた詰付け案を検討します。詳細画面はお客様の運用条件に合わせて個別にご案内します。
積載率・出荷実績・車両別の運用状況を確認し、積載計画の改善につなげます。具体的な画面内容は営業担当よりご説明します。
Resource Allocation — 倉庫向け人員配置・シフト計画システム
RAは、GWESプラットフォーム上で動作する倉庫向け人員配置・シフト計画システムです。WMS(倉庫管理システム)から取得した作業量データと、作業者のスキル・生産性データを組み合わせ、最適な人員シフトを自動生成します。従来ホワイトボードやExcelで行っていた人員配置を、データドリブンで最適化することが目的です。
現場リーダーの経験と勘に依存したシフト作成。属人化により、担当者不在時に適切な配置ができない。
作業量の変動に対してリアルタイムに対応できず、過剰配置・人手不足が常態化。残業コストの増大。
作業実績が数値で把握できないため、改善のPDCAが回らない。スループット向上の施策が打てない。
最適シフトにより無駄な待機・過剰配置を解消
出荷便別の締め時間を考慮したシフト自動生成
スキル・生産性に基づいた適材適所の配置
| 条件 | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| 作業者100名以上 | 手動配置では最適化が困難な規模 | 必須 |
| 複数工程 | 入荷・格納・ピッキング・検品・梱包など工程間の依存関係がある | 必須 |
| マテハン導入済み | GTP、AMR等の自動化設備がありスループット管理が必要 | 推奨 |
| GLOW(WMS)利用 | 実績データの自動連携が可能 | 推奨 |
| 締め時間制約あり | 出荷便別に厳密な締め時間があり遵守率が重要 | 推奨 |
RAの運用は大きく4つのフェーズで構成されます。事前計画でマスターデータを整備し、始業時に当日シフトを確認・調整、日中はリアルタイムで進捗を監視し必要に応じて再配置、終業後は実績を分析して翌日以降の改善に繋げます。
以下はRA業務フローの全体像です。事前計画から終業後の実績分析まで、各フェーズで使用する画面と機能を示しています。
| フェーズ | 画面名 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 事前計画 | シフト作業マスタメンテナンス | 庫内作業の定義・RA対象設定 |
| シフト移動マスタメンテナンス | 作業間の移動時間登録 | |
| スループットマスタメンテナンス | 作業別の生産性(件/時)設定 | |
| スキルマスタメンテナンス | スキルレベル・倍率・自動レベルアップ条件 | |
| 作業者マスタメンテナンス | 作業者の基本情報管理 | |
| 作業者スキルマスタメンテナンス | 個人別スキルレベル管理 | |
| 発動マスタメンテナンス | RA計算の実行タイミング設定 | |
| 勤務マスタメンテナンス | 曜日別基本シフト登録 | |
| 始業時〜日中の流れ | 当日シフトメンテナンス | 当日の個人シフト参照・修正 |
| 当日シフト一括メンテナンス | 欠勤処理・一括変更 | |
| シフト計算結果確認 | RA計算結果のシフト案・過不足確認 | |
| シフト案表示 | 計算されたシフト案の参照 | |
| 日中 | 過不足一覧 | 作業別・時間別の人員過不足表示 |
| シフト別進捗ダッシュボード | リアルタイム進捗・スループット表示 | |
| 移動指示確認 | 作業者の移動指示一覧 | |
| シフトギャップ確認 | シフト逸脱者の検出 | |
| 終業後 | 時間別作業実績サマリ | 時間帯別の予実比較 |
| 日別作業実績サマリ | 日次の予実・トレンド確認 | |
| シフト予実表出力 | 15分単位のExcel/CSVダウンロード |
RAを運用するための基盤となるマスターデータの設定画面群です。初期導入時に一度設定し、以降は必要に応じてメンテナンスします。
当日の運用で使用する画面群です。始業前にシフトの確認・調整を行い、日中はリアルタイムの進捗監視と人員再配置を行います。
1日の作業終了後に、計画と実績を比較し、翌日以降の改善に繋げるための分析画面群です。
Excel出力イメージ:
本レポートの情報構成を図解します。営業活動でどの情報をどのタイミングで活用すべきかの参考にしてください。
| 営業フェーズ | 活用する情報 | 対応タブ |
|---|---|---|
| 初回提案 | RAの概要、解決する課題、ターゲット適合性の確認 | Executive Summary |
| デモ準備 | 業務フロー全体像、各画面の機能理解 | RA業務フロー〜終業後 |
| 質疑応答 | FAQ、技術的な制約、計算時間等 | 営業ポイント |
| 提案書作成 | セールスポイント8項目、ターゲット別提案 | 営業ポイント |
| 社内説明 | 現状の課題(正直ベース)、改善ロードマップ | 営業ポイント |